家庭も巻き込む!小学生が習った英語を使う実戦型家庭学習:ビデオホームワーク(Video_Homework)!文房具編

英語を効率よく教えるには家庭を巻き込み協力していただくことが大切です。
では、どのようにして協力してもらうのか。
その答えの一つを今日は紹介したいと思います。
小学校で英語を教えるようになりました。
しかし週に1時間では到底英語を話せるようにはなりません。
家庭での協力がない場合、1週間後には教えてたことをすべて忘れている可能性があります。
週に5時間程度英語の授業があっても、子ども達が英語をある程度話せるようになるには3年程度必要です。
これは、私のこれまでの経験から言える事です。
なので、学校だけでなく家庭でも英語を使う習慣をつける必要があります。
家庭の協力なしには4年間の小学校英語はほぼ効果をなさない可能性もあります。
当然学習プリントを宿題として配布して家庭でやってもらう事も考えられます。
大抵の宿題とはこんな感じになってしまいます。
宿題が分からなければ、家庭の皆さんに協力してもらいやる。
他の教科もおなじですよね。
私はこの他に月に1度程度の間隔でビデオホームワークというものを出しています。
これは、習った英語を実際の生活で使う事を目的としている英語活動であり宿題です。
今回はこのビデオホームワークが一体どのようなものなのか説明していきます。
1. 家庭も巻き込んだ教育が一番効果的!実践型家庭学習ビデオホームワークとは?
2. 習った英語表現を使う実戦形式のビデオホームワークの流れ
3. クラスのみんなの鞄の中には何がある?:ビデオ鑑賞
4. 最後に
┃家庭も巻き込んだ教育が一番効果的!ビデオホームワークとは?
英語だけではありませんが、家庭の協力を得て学習を進めていくことで子ども達の学力、定着状況が大きく変わってきます。
では、どうやって家庭の協力を得るか。
協力まではいかなくても常に連携をとっているようにしなければいけません。
その方法は色々あると思います。
以前でしたら連絡帳をやり取りする。学級通信で情報を発信するなどです。
最近ではスマートフォンの普及のおかげで色々な活動が可能になってきています。
今回私が紹介するのは、そんなスマートフォンを利用して宿題をしてもらいます。
簡単に説明すると、保護者の携帯電話を使って、ビデオを撮りそのビデオを送ってもらうという宿題です。
その名が習った英語を使う実戦型家庭学習”ビデオホームワーク”です。
学習の進み具合や単元にもよりますが、月に1回程度は出しています。
今回は文房具をテーマにしたビデオホームワークの例を紹介します。
今回は文房具の英単語、それに関係した英語表現を学習してきたので、それを実際に使ってみることを目標としています。
この宿題の前にビデオや様々な英語活動を通して文房具の英語表現を学習しています。
それらの授業案、教材例は以下のリンクから
参考英語指導法
小学校英語、文房具の英語表現を学ぶ指導方法、教材例一覧
からご覧ください。
┃習った英語表現を使うビデオホームワークの流れ
ビデオホームワークは単元の最後の活動です。
まずは、
参考英語指導法
学校で使う文房具を英語で発音できる様になるビデオ教材4+2‼
で紹介している、Matさんのビデオや
参考英語指導法
楽しく学ぶ小学校の英語‼文房具を教える時に使用する楽しめる学習プリント2+1PPT
にで紹介したクラフト型学習プリントとパワーポイント教材は鞄の中身を題材にしていますので、今回のビデオホームワークはこれらの学習した事と関連付けています。
ビデオホームワークの授業の流れ
1)子ども達に題材と英語表現の一例を提示します。
黒板に『ビデオホームワーク(Video Homework)』と書きます。
そして、今回のテーマの発表です。
今回は『What's in my bag?』です。
子ども達にどんなビデオを撮ればよいのか説明します。
今回のビデオは。。。
子ども達一人一人に文房具を入れた鞄を用意してもらいます。
そして、中身を取り出しながら英語で何が入っているか話してもらい、それをビデオに録画します。
家族誰かに携帯電話を借り、さらに誰かに持ってもらって自分が鞄の中身を紹介する所を撮影してもらいます。
英語の苦手な子どもいますので黒板には例文を書き、子ども達にはそれぞれノートに書き留めてもらい家に帰って自分なりの説明文を準備します。
今回の例文は以下の通りです。
I am ...... years old.
This is my bag.
It is black and red.
(鞄を開ける)
It's my pink notebook.
It's my black pencil case.
と言いながら中身を見せる。
通常いくつ以上ビデオで紹介しないといけないか伝えます。
今回は5アイテム以上。
これまでに、文房具と色を勉強していますのでそれを使えるように練習します。
通常1週間以内にビデオ撮影してLineなどを使って私の携帯電話まで送ってもらいます。
もちろん、USBに入れて持ってきてもいいですが、なくしてしまう可能性もあるので気を付けるように注意しましょう。
┃クラスのみんなの鞄の中には何がある?:ビデオ鑑賞
1週間後の授業は子ども達が撮影してきたビデオの鑑賞会からスタートします。
ビデオを見て感想を伝えたりします。
教師としては間違えがあれば正し、他の子ども達と共有したいことがあれば伝えます。
例えば、子どもの中にはIt's my new bagと形容詞を使う子もいたりします。
兄弟がいたり、保護者の方が協力してくださった時に、新しい表現を使ったりします。
良いものは良いと褒め、それを全員と共有します。
今回の題材にはないですが、ビデオの題材によっては家族の方にビデオに出てもらうこともあります。
┃最後に
今回は家族の方にも協力をしてもらう家庭学習ビデオホームワークを紹介しました。
学習したことを使う事ができる最高の活動です。
当然子どもの中には恥ずかしがり屋でビデオを撮りたくない子もいますが、そこはうまく話をして頑張ってもらいます。
もちろん、ビデオの出来はともかく、撮影してきたら最大限の賛辞をおくりましょう。
それが次回へのモチベーションになります。
今日は文房具を教材として紹介しましたが他の単元でもビデオホームワークの例を紹介していきますのでお待ちください。
それでは今日も楽しんで英語の授業をしていきましょう。