”Scissors”や”Glasses”など常に複数形の英語名詞”絶対複数名詞”グループ別一覧とその使い方まとめ【英文法】
服の名前や服装について英語の授業を行っている時に困ることがあります。
それは、”Glasses”や”Jeans”など常に複数形として扱われる名詞がある事をどのように子ども達に説明したらよいのかです。
眼鏡を1個とか、ジーパン1本とかって日本語では1つのものとして言うのでどうしてもこれらの単語を複数形として扱う英語に慣れるのには時間がかかります。
今回は、この常に複数形になる英単語にはどんなものがあるのか、それらを数える時にはどんな事に気を付けたらいいのか等を紹介したいと思います。
子ども達に教える際には、ここで紹介することを簡単にまとめて紹介するといいと思います。
以前別のページで英語の名詞の複数形の作り方の6つのルールについて説明しました。
そちらも名詞の複数形を理解するために参考にしてみてください。
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常に複数形の絶対複数名詞グループ別まとめ一覧
常に複数形になる名詞の事を英語では”Plurale tantum”と言います。
日本語にすると”絶対複数”と言います。
まずは、どんな名詞が絶対複数名詞なのか一覧にして紹介したいと思います。
いくつかの共通点でグループにまとめてみたので参考にしてください。
2つの物が対になっている物の絶対複数名詞
例に出した”Glasses”や”Jeans”もこのグループに当てはまります。
眼鏡には2つのレンズがあって1つの眼鏡になっています。
ジーンズも2つの裾から成り立っています。
このため英語では2つの物として常に複数形扱いされます。
では、他にはどんなものがあるか紹介します。
基本的には服と道具に分ける事ができます。
1.対になっているので常に複数形の服や服装の名前の名詞
- Clothes(服)
- Glasses(眼鏡)
- Sunglasses(サングラス)
- Jeans(ジーパン)
- Trousers(ズボン)イギリス英語
- Pants(ズボン)アメリカ英語
- Tights(タイツ)
- Overall(つなぎ)
- Pyjamas(パジャマ)
- Shorts(短パン)
さらに基本時にいつも対として使うのでたいていの場合は複数形としてそのものの名称を表す名詞
- Shoes(靴)
- Boots(ブーツ)
- High heels(ハイヒール)
- Socks(靴下)
- Sandals(サンダル)
- Slippers(スリッパ)
- Flip-flops(ビーチサンダル)
靴屋さんの事を”Shoe shop”と言います。
しかし、靴を買いたい時に”I want to buy a shoe”とは言いません。
誰も靴一足買う人はいません。
常に2つ対で1つとみなされます。
2.2つ対になっている道具、ツールの絶対複数名詞
- Scissors(ハサミ)
- Clippers(ハサミ/バリカン)
- Goggles(ゴーグル)
- Binoculars(双眼鏡)
- Nippers(ペンチ)
- Tongs(火ばさみ)
- Compasses(図形用のコンパス)
- Headphones(ヘッドホン)
- Earphones(イヤホン)
- Tweezers(ピンセット)
そのものをイメージしてみると2つの物が対になっていることがわかります。
複数の物の集合体としての絶対複数名詞
次の絶対複数名詞は様々なものの集合体としての意味を持つ名詞です。
言葉で説明しても難しいと思うので例でみていきましょう。
- Belongings(所有物)
- Groceries(食料品)
- Goods(商品)
- Leftovers(食べ残し)
- Valuables(貴重品)
- Stairs(階段)
- Surroundings(周囲)
- Savings(貯金)
- Outskirs(郊外)
- Means(手段)
- Species(植物などの種)
- Data(データ)
学問や競技、ゲームの名称の絶対複数名詞
学問の名前やゲームの名前などにも絶対複数名詞があります。例を見ていきましょう。
- Physics(物理学)
- Mathematics(数学)
- Politics(政治学)
- Economics(経済学)
- Statistics(統計学)
- Linguistics(言語学)
- Billiards(ビリーヤード)
- Darts(ダーツ)
- Cards(カードゲーム)
- Dominoes(ドミノゲーム)
- Olympics(オリンピック)
その他、病気や国などの固有名詞の絶対複数名詞
病気の名前にも常に複数形の物があります。
- Measles(はしか)
- Diabetes(糖尿病)
- Rabies(狂犬病)
アメリカの様にいくつもの州でからできている国、フィリピンの様に多くの島から成っている国等が絶対複数名詞として扱われます。
- The Netherlands(オランダ)
- Philippines(フィリピン)
- The United States(アメリカ)
- The United Arab Emirates(アラブ首長国連邦)
- The United Nations(国連)
絶対複数名詞のイメージが少しついたでしょうか。
むやみに複数形にしているのではない事がわかります。
絶対複数名詞は常に複数形扱いですが、常に単数形扱いの名詞もあります。
いわゆる数える事ができない名詞です。
そちらについては以前まとめていますのでそちらを参考にしてください。
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絶対複数名詞の数え方や文法上の注意点
どんなものが絶対複数形名詞として常に複数形で扱われるのか分かったと思います。
それでは、これらの名詞で表されるものを数える時はどうなるのか少し文法的な話になりますが例文とともに説明します。
絶対複数名詞の数え方や英文内での表記の仕方
一番大切なことを最初に書きます。
絶対複数名詞という名前から分かるように英語では例えそのものが1つであっても複数形として扱う。
それがルールです。
その他の名詞の複数形と同じような扱いをすると覚えておけばよいと思います。
では、”Jeans”を例にとってみていきます。
- These jeans are mine.
(このジーパンは私のです)
ジーパン自体は1本なのですが、”This”や”That”は使いません。
また”Is”も複数形なので使う事はできません。
必ず”Those”や”These”を使いBe動詞も”Are”になります。
- They are blue jeans.
(これらはフルージーンズです)
複数形扱いなので”They”を使います。
”Pair of”を使った絶対複数名詞の数え方
対になっているものは”Pair of”を使って数える事ができます。
- A pair of jeans is on the table.
(テーブルの上にジーパンが1本ある)
この”Pair”を使った場合は1本の場合は単数形として”Is”を使います。
- Two pairs of jeans are in my bag.
(ジーパンが2本カバンに入っている)2本と数えたい時は”Pairs”になり複数形扱いで”Are”を使います。
常に複数形扱いなので”A jeans”とは言う事はできません。
以前名詞を容器などを利用して数える方法を紹介しました。
ルールは基本的にそれと同じになります。
詳しくはそちらの記事を参考にしてください。
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さらに、この絶対複数名詞も他の複数形の名詞と同様に”Some”や”Any”等を使って表現することもできます。
これらの量を表す表現方法は以下のページにて詳しく解説しているので参考にしてください。
”some,any,many,much,a few, a little”など多い、少ないなど量を表す英単語の使い方と注意点
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最後に
今回は、常に複数形として扱われる名詞、絶対複数名詞について紹介しました。
まとめた単語リストから大体どんなものが複数形として扱われるのか分かったと思います。
それさえわかれば後は、他の複数形の名詞と同じように使う事ができます。
子だちに伝える時はイメージしやすい対になっているものなどを例にして説明するとわかりやすいと思います。
今回は扱いませんでしたが、複数形の形をとりながら単数形の様に扱う名詞もあります。
それらについては後日にしたいと思います。
英語って難しいですね。
少しでもみなさんの役に立てればうれしいです。
それでは今日も良い一日を。